ズリーン

Zlín - Baťa Skyscraper
23. 9. 2013

ズリーン~純粋幾何学的建築礼賛

中央モラヴィア地方に位置する都市ズリーンは、世界的に有名な靴メーカー「バチャ」の創業者トマーシュ・バチャと深く結びついています。この会社の急成長はズリーンの発展の基礎となり、そして独特の個性を町に刻み付けました。この町にそびえ立つ高層ビル「バチャの摩天楼」は、落成時にはヨーロッパで二番目に高い建築物として知られていました。この機能主義建築の傑作を擁する町を訪れて、独特の町の雰囲気をお楽しみください。

産業革命の頃から徐々に発展してきたズリーンの急成長に大きく貢献した企業家トマーシュ・バチャは貧しい靴屋の家に生まれました。バチャは1894年、自分の名前を付けた会社を設立して靴の製造に着手しました。靴の素材として高価な皮革の代わりに布地を導入したことで、「バチョフキ」(「バチャ製の廉価な靴」を表す愛称)は誰もが購入できる靴として知られるようになり、売上が大きく伸びました。アメリカから帰国後の1900年、近代的な最初の工場をズリーンに建設し当時最新鋭の靴製造設備を導入しました。精力的な仕事が実を結び、数年でインドやブラジルにも進出するほどの規模を誇るバチャ王国を築きました。世界各国約30もの地域にバチャの工場が建設され企業城下町が生まれました。

ズリーンの黄金時代

靴の製造工場の成長とともに都市自体も大きく発展していきました。バチャはル・コルビュジエ、ヤン・コチェラ、フランチシェク・ガフラといった当代一流の建築家たちをズリーンに招聘しました。彼らは都市に機能主義建築のスタイルを取り込み定着させていきました。わけてもガフラは新しいタイプの個人住宅を数多く手がけズリーン市の専属建築家にも就任しました。

摩天楼への誘い

1920年代から30年代にかけて、機能主義建築のスタイルで建設されたバチャ社宅の住宅地と個人住宅の住宅地がズリーンに造成されました。しかし当時の最重要建築はやはり「バチャの摩天楼」です。77.5メートルの高さを誇り竣工時はヨーロッパで二番目に高い高層建築物でした。トマーシュ・バチャの弟のヤン・バチャは、この高層ビルに会社のマネジメントを置き、また有名な「移動事務所」を造らせ本人もそこで業務に従事していました。

子供が喜ぶアトラクション満載

ズリーンのもう一つの魅力は、子供向け映画の分野では世界最大の「国際青少年映画祭」です。毎年子供向け映画の愛好者がこの映画祭のために当地に集まります。また子供たちは近隣のレシュナー動物園でも楽しく過ごすことができます。

建築の傑作を擁するバチャの町ズリーンの魅力を満喫してください。

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