ターボル

Tábor
23. 9. 2013

中世の理想郷~ターボルで中世を体験する

中世の情緒の漂う迷路のように入り組んだ路地、町を囲繞する堂々とした城壁、そして興味深い歴史。これが15世紀に人間の平等を理想として南ボヘミアの地に建設された都市ターボルです。この町を抜きにして中世ボヘミアの歴史を語ることはできません。ぜひいちどターボルに足をお運びになり独特な雰囲気を味わってみてください。

中央ヨーロッパで都市に聖書由来の名前が付けられるのは珍しいことでした。イスラエルのナザレの近くにあるターボル山にちなんで名付けられたこの町は一つの例外と言えるでしょう。ボヘミアの宗教改革運動を支持した町の創設者たちは、人間の作った法を否定し、ただ神の法のみに従うという信念を持ってこの町を建設しました。当時この町の住民は個人の全財産を町の管理者に捧げました。そして、その財産は個々の必要に応じて再分配されました。

騎士の馬上槍試合

フス運動について理解を深めたい方は、国内屈指のゴシック建築である旧市庁舎の中の博物館をお訪ねください。旧市庁舎の地下からフス派の英雄ヤン・ジシュカの名を冠する中央広場の地下にかけて網の目のように地下道が張りめぐらされています。ジシュカは近郊のトゥロツノフ村出身の隻眼の軍事指揮官でした。体力に自信のある方は旧市庁舎の近くにある教会の塔に登ってみてください。塔から眺める旧市街の眺望は見ごたえがあります。中世の雰囲気を醸し出しているのが、円柱状の塔が特徴のコトノフという古城です。積極的に身体を動かすのがお好きの方には、中欧最古の貯水湖であるヨルダーン湖の湖畔のハイキングがお勧めです。中世にタイムスリップしてみたいという方は、9月に開催されるターボル祭りに合わせてターボルを訪れてください。ターボル祭りでは、歴史的な衣装で街を練り歩く行列や伝統工芸市だけでなく、中世の戦闘の様子を再現した騎士の馬上槍試合などもお楽しみになれます。

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