王様騎行

19. 8. 2013

王様騎行を全身で楽しむ

モラヴィア=スロヴァキア地方に伝わる王様騎行は、チェコ共和国特有の伝統行事でユネスコの無形文化遺産に登録されています。このお祭りは5月の最後の週末に、モラヴィア=スロヴァキア地方やハナー地方の数ヶ所の村落でご覧になれます。毎年この祭りが行われているのはヴルチュノフだけで、当地では200年以上にわたって王様騎行の伝統を継承しています。

王様騎行には多くの伝説が残っていますが、最も有名な伝説によれば、ハンガリー王マティアス・コルヴィーン(コルヴィヌス)が側近と共にボヘミア王イジー・ス・ポディェブラトの前から逃亡した故事が起源といわれています。ハンガリー王は周囲の目を欺き捕まらないように女装をして、リボン飾りで顔を覆い口にはバラをくわえて逃げたと伝えられています。

現在は民族衣装を身にまとった少年が王様の役を演じます。口にバラをくわえ頭をリボンで飾った王様が白馬に乗って村中をめぐり、自分の側近を踊り歩かせ聴衆の歓心を買って心付けの菓子包みをもらいます。この伝統行事には村人全員が参加します。お祭りでは世代から世代へと継承されている絢爛豪華な民族衣装を鑑賞することができます。

色彩と味、香りのるつぼ

王様騎行はモラヴィア=スロヴァキア地方の多様な魅力を満喫できる祝祭です。王様騎行そのものと主要なイベントは日曜日に行われますが、それに先立つ週末の日々に村は賑わいを見せます。ツィンバロム音楽や吹奏楽器による民俗音楽のリズムが村を活気づかせます。また五感を刺激する地元の名物料理やご当地グルメも味わうことができます。王様騎行特製の菓子パンはぜひご賞味ください。大人は地酒のスリヴォヴィツェ(プラムの蒸留酒)か上等な地ワインを飲みながら食べています。お祭りのお土産は伝統工芸市でお求めになれます。

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