トシェビーチのユダヤ人街

19. 8. 2013

トシェビーチの珠玉のユダヤ人街を訪ねる

二つのシナゴーグ、長い歴史のあるユダヤ人墓地、狭い路地の儚い美しさ、この地に特有の雰囲気。これがトシェビーチのユダヤ人居住区です。ヨーロッパで最も良い状態で保存されているユダヤ人街の一つに数えられており、同時にヨーロッパ最大のユダヤ人街の一つとみなされています。トシェビーチの旧ユダヤ人居住区の建物群は、その文化的・歴史的意義が認められ、ユダヤ人墓地と聖プロコプ教会と一緒にユネスコ の世界遺産に登録されており、これはイスラエル国外でユダヤ文化財が単独で世界遺産に登録された最初のケースです。

トシェビーチのユダヤ人たちは何代にもわたってキリスト教徒の住民と隣り合って生活してきました。そして幾世紀もかけて他に類のない独特なトシェビーチのユダヤ人街を造りあげたのです。当地のユダヤ人居住区の歴史は12世紀まで遡り、さまざまな建築様式の家屋が実に123軒も現存しています。

ヨーロッパ最大規模の神秘的なユダヤ人街

トシェビーチのユダヤ人たちはキリスト教徒の住民の居住地域に住むことが許されていませんでした。そのためユダヤ人はイフラヴァ川の左岸に住み着くようになりザーモスチー地区ユダヤ人街が生まれました。以降長い年月キリスト教系住民から分離して生活することになったのです。第二次世界大戦時、この地のユダヤ人たちは強制収容所へ送られ、戦後にはトシェビーチのユダヤ人社会は完全に消滅しました。現在のユダヤ人街には、二つのシナゴーグやユダヤ人地区集会所、ラビの家、救貧院、ユダヤ人学校、それに病院など100軒以上の建物が現存しています。このユダヤ人街に特徴的なのが、狭い路地、通り抜けの路地、ベランダ、それにヨーロッパ最大規模のユダヤ人墓地です。ユダヤ人墓地では2000以上もの苔むした墓石が重なりあい、神秘的な雰囲気をかもしだしています。新シナゴーグでは壁画やユダヤ人街の歴史をテーマとする展示をご見学になれます。ユダヤ人民俗センターではユダヤ人家族の生活の様子やカーシェールの秘密をうかがい知ることができます。

キリスト教系住民の居住地域の見どころ

ザーモスチー地区からイフラヴァ川を渡ると眼前に広がる市街地を望むことができます。市街地のカレル広場では、ひときわ目を引くズグラッフィート装飾が施されたルネサンス様式の建物マロヴァニー・ドゥーム(「絵を描いた家」の意)をご覧になれます。現在この建物は観光案内所として使用されています。トシェビーチ城の敷地ではロマネスク様式の聖プロコプ教会(聖プロコピウス聖堂)を見学することができます。柱が見事な教会の前室は、楽園の門(Porta paradisi)と呼ばれる半円形の扉で守られています。

トシェビーチ周辺の観光地

トシェビーチ近郊にはチェコ共和国で最も美しい都市の一つに数えられているテルチがあります。ルネサンス様式の建物の並ぶ見事な景観の広場は壮麗な城館と合わせてユネスコ世界遺産に登録されています。トシェビーチにご滞在の際にはブルノにもぜひ足をのばしてください。

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