マラー・ストラナの聖ミクラーシュ教会

Church of St. Nicholas in the Lesser Town
10. 9. 2013

聖ミクラーシュ教会でバロックの精髄に触れる

プラハ城カレル橋の橋塔、旧市庁舎などと同様にプラハの街並みに欠かすことのできないのが聖ミクラーシュ教会です。ヨーロッパで最も美しいバロック建築の一つに数えられているこの教会は300年以上にわたってマラー・ストラナの王冠として輝き続けており、毎日世界各国からの観光客が見学に訪れています。ぜひこの教会でバロック建築の見事さと壮大さをご堪能ください。

プラハのシンボルの一つに数えられるこの建築物の建設に大きな役割を果たしたのは、ボヘミアの地に自分たちの宗派のために最も壮大な作品の構築を目指していたイエズス会でした。そこで招聘されたのがバロック建築の巨匠クリシュトフ・ディーンツェンホファーでした。ディーンツェンホファーの死後は彼の息子が仕事を続けました。独特のアーチ構造と教会の中で最も美しい部分である大きな半球天井(クーポラ)の設計を手がけたのはディーンツェンホファーの息子でした。後にマラー・ストラナ地区最大級の鐘楼が付設され、そうしてアルプス以北で他に類のないバロック建築の傑作が誕生したのです。

見事な建築装飾を鑑賞する

バロック建築の完璧な具現化とはどのようなものかについての解答は、聖ミクラーシュ教会に足を踏み入れたときに得られるはずです。そのとき華麗な装飾の施された荘厳な空間が眼前に広がります。ヨーロッパ最大規模の見事な天井のフレスコ画が数々の彫刻作品による装飾と絶妙に調和しており、光と影の戯れが教会の身廊に独特な舞台空間を作り出しています。往時ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト本人が弾いた巨大なパイプオルガンを鑑賞することもできます。

好奇心を抑えきれなかった修道士を見つける

天井のフレスコ画の創作に関連して好奇心旺盛な修道士にまつわる伝説が残っています。フレスコ画を製作していた画家は仕事中は誰にも見られたくないと望んでおり、作品は完成後になってから見てほしいと要求していました。ところが一人のイエズス会の修道士はあふれる興味を抑えきれず、柱の影に隠れて画家の創作現場をこっそりのぞいていたということです。画家はそのことに気付き、罰としてその修道士を柱の影でのぞき見している登場人物としてフレスコ画の中に描き込みました。完成除幕式の際にイエズス会の他の修道僧たちは驚き、当の修道士は大恥をかいてしまったという話です。フレスコ画に修道士を見つけることができるか、ぜひお試しください。

ここでしか見られない景色を満喫

聖ミクラーシュ教会では地上の見学にこだわる必要はありません。この教会では文字通り天まで昇ることができるのです。教会ギャラリーまで上ると身廊全体と壮大な天井のフレスコ画を鑑賞することができます。また、この教会では鐘楼の上まで上ることができ、そこからはマラー・ストラナの屋根と塔の街並みとカレル橋を望む絶景を楽しむことができます。

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