プラハの幼子イエス像

11. 9. 2013

プラハの幼子イエス像に願いを叶えてもらう

マラーストラナ(小地区)にある勝利の聖母マリア教会からは一見そっけない印象を受けるかもしれません。しかし教会の中には世界中の何百万人もの人々が崇拝する宝物が隠されています。幼子イエスの彫像はキリスト教世界ではバンビーニ・ディ・プラガとして知られており、毎日数百人におよぶ信者が参拝に訪れています。ここを訪れる人々は救済、病気の治癒、あるいは心の安らぎを求めており、中には子宝に恵まれるよう願ったり、または願いを叶えてくれた感謝を伝えにくる人もいます。ぜひいちどこの幼子イエス像に願をかけてみてください。心に秘めていた願いが叶うかもしれません。

奇跡を起こすとされる蝋でできたこの像は、もとはスペインから持ち込まれたものです。伝説によれば、幼子姿のイエスが顕現した僧がこの像を製作させたといわれています。幼子イエス像がプラハへ渡ったのは、スペインの公爵夫人マリア・マンリケ・デ・ララがチェコ人に嫁いだためです。後年、未亡人の娘が珍しい像を勝利のマリア教会の跣足カルメル会修道院へ寄付したのです。

大きな意義のある小さな像

実際にプラハの幼子イエス像をご覧になると、その小ささに驚かれるかもしれません。像の高さは45センチメートルしかありませんが、宗教的にはチェコの国境をはるかに越える意義を持ちます。幼子イエス像は主に南ヨーロッパやラテンアメリカ諸国で崇拝されています。また400年前の国の統一に幼子イエス像が大きな役割を果たしたフィリピンでも崇拝されています。幼子イエス像の複製を贈ることによって、往時の宣教師たちは念願の目標を達成することができたといわれています。

幼子イエス像の衣装

イースター期間には白、アドベントには紫、神のいつくしみの主日には赤。これらは一年の間でプラハの幼子イエス像に見ることができる60着の衣装のほんの一例です。最も美しい衣装は真珠、金、ダイヤモンドで装飾されたもので、中国やベトナムから贈呈されたものもあります。地元の小さな博物館では、女帝マリア・テレジアが自ら刺繍を施したドレスが展示されています。幼子イエス像の三つある王冠の一つはローマ教皇ベネディクト16世から贈られたものです。

数百年の信仰と希望

マラー・ストラナ(小地区)の入り組んだ路地をご散策の際は、この教会に立ち寄って何百年もの長きにわたってその魅力と希望で世界中の人々を助けてきた幼子イエス像のもとに挨拶にお越しください。この場所がプラハで最も重要な巡礼地であるとする伝説の真偽はさて措いて、世界中で崇拝されている当地の教会と幼児イエス像を見学なさると心の安らぎと調和の感覚に満たされるはずです。

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