劇場のプラハ

23. 9. 2013

百塔のプラハの舞台

大胆、特異、斬新、前衛的、そして古典的。現在のプラハの演劇シーンの特質はこんな風に形容することができるでしょう。この「百塔の街」には、学生たちのアマチュア劇団から、実験的劇場、ブラックライトシアターを経て、格式のある国民劇場の舞台にいたるまで、何十もの劇場がそろっています。他では味わうことのできない個性的な文化体験を求めて、プラハの劇場を探訪してみてください。

どこから来られたにせよ、プラハの劇場ではさほど言語の壁はお感じにならないはずです。音楽、ダンス、動作、そして斬新な解釈だけが共通言語となっている劇場がプラハにはたくさんあるのです。生まれてまもない斬新で実験的な演劇がお好みなら、ドロウハー通りの劇場テアトロNoD、レトナー公園近辺の劇場アルフレード・ヴェ・ドヴォジェ(「中庭のアルフレード」の意)、フロレンツにあるダンス(舞踏)専用のポネツ劇場、もしくはポジーチー地区のチェコの劇場の中でも最も高く評価されている伝説的なアルハ劇場に足をお運びください。

ブラックライトシアターの魔法

プラハを訪れながらブラックライトシアターに行かないというのは、イタリアに行きながらピザを食べないというのと同じようなものです。魔法の色彩世界、奇抜な形、音楽、特殊効果、宙を舞う俳優、そして黒い舞台背景。こんな演劇が初めて世界に現れたのは実はここプラハだったのです。ブラックライトシアターはチェコの文化の華の一つで、世界最初のブラックライトシアターであるイジー・スルネツ劇場をはじめ、タ・ファンタスティカ劇場、メトロ劇場、WOW劇場などの有名な劇場で観劇することができます。

モーツァルトの足跡をたどる

古典的な演劇のほうがお好きな方は、スミーホフ地区にあるシュヴァンダ劇場の公演をお見逃しなく。多くの演目に英語字幕が付いているおかげで外国からも多くの観衆を集めています。歴史の感じられる美しい建物の中に入っているヴィノフラディ地区の劇場ナ・ヴィノフラデフもチェコ有数の劇場の一つです。この劇場では、チェコの劇作家の作品だけでなく、外国の作品も演目の中に入っています。文化史上に名を残すような劇場をご覧になりたいのでしたら、スタヴォフスケー劇場に向かってください。この劇場では、作曲家のモーツァルト本人が初演の指揮を振って以来ずっと公演され続けているオペラ『ドン・ジョバンニ』を見逃す手はありません。

民族よ

チェコ屈指の名優たちに囲まれて夕べを過ごしたいとお望みでしたら、迷わず「黄金礼拝堂」という愛称もある国民劇場の数ある公演の中からお好みのものを選んでください。名称に冠せられた「国民」という言葉は、この劇場の場合二重に響きます。劇場の建設には、文字通り国民全体がカンパという形で参加したのです。おそらくチェコの国土全体を通してみても最も美しいネオ・ルネサンス様式の建造物で、当時の最高の芸術家たちが装飾に携わった劇場の建物そのものも大いに一見の価値があります。

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