伝説のプラハ

Vyšehrad - St. Martin Rotunda
17. 9. 2013

神秘的なプラハの伝説

石畳の街路、街灯の長くのびる影、風に舞う色とりどりの落ち葉、ゴシック様式の教会の暗いシルエット。これが千年にもわたる歴史を通して無数の伝説や伝承を生み出してきた神秘的なプラハの街の風景です。神話的な人物や創造物の跡をたどりながら、このヴルタヴァ川の岸にそびえる街に独特の性格を与えている尋常ならざる場所をめぐってみてください。

勇敢な馬

古来よりボヘミア公の本拠地であったヴィシェフラドの地と結びついた伝説の数々は何百年にもわたって語り継がれています。ある伝説によると、このヴィシェフラドで、王への復讐のためにいくつかの集落を焼き討ちし多くの人命を奪ったホリミールの処刑が行われることになっていました。機転の利くホリミールは最期の願いとして愛馬シェミークに乗ることを望みました。願いが聞き入れられるとホリミールを乗せたシェミークはためらうことなくヴィシェフラドの高い城壁を飛び越えて主人の命を救ったと伝えられています。

悪魔的な雰囲気の漂う神秘に満ちた場所

プラハで最も有名な伝説としては、悪魔と契約を結んだといわれるファウストについての伝説が挙げられます。ファウストは、最高の知識と24年間にわたる地上における快楽と引き換えに地獄の支配者に自分の魂を売り渡す約束をしました。そして時到りて、悪魔はファウストを地獄に連れ去ったのです。プラハの新市街にあるファウストの家の天井には、そのときできた穴がその後も長い間残っていたといわれています。ファウストの家では、今日でも、錬金術のシンボルが壁に残されており、神話に出てくるフェニックスや太陽系を描いたフレスコ画を見ることができます。

火にして火ならざる火

ペトシーンの情趣あふれる公園を散策なさっていて、昔この地に生贄の祭壇があり、異教の祭司たちが美しい若い娘たちを異教の神に捧げるために火あぶりにしていたとは想像もつかないことでしょう。ボレスラフ公の治世に祭壇は破壊され、その跡地に今日に残る聖ヴァヴジネツ教会が建てられたのです。現在でもこの場所では異教の神々が火の形をとって顕現することがあるといわれています。しかし恐れる必要はまったくありません。この火には神秘的な力がありリューマチさえ治してくれるのだそうです。

誰が財宝を探り当てるか

プラハで最も美しいバロック様式の教会に秘密が隠された莫大な宝物を探しに出てはいかがでしょうか。鍵はマラー・ストラナ(小地区)にある聖ミクラーシュ教会の「聖クサヴェリウスの死」の絵画の中に隠されているのだそうです。この絵を入念に観察してみてください。うまくいけばプラハの旅のお土産として美しい思い出だけではなく、さらにずっと高価なものを持ち帰ることができるかもしれません。高名なティコ・ブラーエをご存じない方はいらっしゃらないでしょうが、伝説によると、この偉大なる天文学者は、当時のしきたりで皇帝よりも先に席を離れることが許されなかったせいで、膀胱が破裂して亡くなったといわれています。その真偽はともかく、ブラーエの墓がプラハの旧市街広場のティーン教会に置かれているのは確かなことです。

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