プラハ

Prague Castle
4. 9. 2013

プラハ~石造りの美をめぐる旅

チェコ共和国の首都を歩くときには急いではいけません。すこし立ち止まって、周りをじっくり眺めてみてください。ここにしかない美とエレガンスのシンフォニーを感じられるはずです。プラハは「黄金の都市」あるいは「母なる街」といった異名にふさわしく、その美しい町並みと個性あふれるたたずまいから、幾世紀にもわたって世界中の偉人にインスピレーションを与えてきました。近年は、世界各地から観光客がプラハを訪れ、各所の魅力に心を奪われながら狭い街路や宮殿、寺院や庭園を散策しています。現代の旅人はそのようにして、世界で最も美しい歴史都市の物語の新たな章を書き綴っているのです。

街を歩くと、さながら建築学のテキストをめくっているような感覚になります。1000年以上前に生まれた建築様式から現代の建築様式まで、ここにはあらゆる建築様式を見出すことができます。プラハは他のヨーロッパの多くの都市とは異なり、二度の世界大戦の戦渦を奇跡的に免れ、もとの姿を今に残しています。このような都市はヨーロッパでごく少数しかありません。ロマネスク様式のロタンダ(円筒型のシンプルな教会)は古代ボヘミアの国の起源を記憶にとどめているはずです。ゴシック様式の教会や塔は都市の個性的なパノラマを彩り、壮麗なバロック様式の庭園のテラスからは、息を呑むような美しい景観が楽しめます。絢爛豪華なルネサンス様式の宮殿では、往時の最高権力者の暮らしを思い浮かべることができます。この魔法のような「母なる街」を散策すると、アール・ヌーヴォー、古典主義、キュビズム、機能主義、そして現代建築様式を持つ建物にもめぐり合うことができます。いずれも世界に名だたる建築家が手がけた個性豊かな作品です。

プラハでは旅そのものも目的に

首都プラハを観光中にどこを訪れるべきでしょうか。これはプラハを訪れる者を最も悩ませる問題です。何百ものプラハの観光名所のどこを省けばよいのでしょう。プラハを何週間あるいは何ヶ月も歩き続けるとしても、いやそれどころか一生をかけてプラハ中を歩き回るとしても、必ず隠れた穴場や景色、この土地ならではの雰囲気を持った場所が新たに見つかるでしょう。いずれにしても必見の観光スポットは壮大なプラハ城とその周辺でしょう。プラハ城は世界でもっとも大きな城で、ボヘミアの統治者が居城として使用していました。情趣漂うカレル橋の散策も欠かすことはできません。この橋にはバロック様式の彫刻が施されていて、その両端にはゴシック様式の橋塔が守護するようにそびえ立っています。歴史都市の力強い鼓動は、旧市街広場に今も息づいています。この広場のおとぎ話から出てきたようなティーン教会の二本の塔の影になるところに、中世の技術の粋を尽くした天文時計があり600年の時を経た現在も時を刻んでいるのです。とはいえ、どこへ行こうかと綿密に計画をたてる必要はありません。ここでは他のどこにもまして、旅そのものも目的になるということができます。ただ気軽に歩くだけで旅の目的はすでに達成しているのです。

魅力に満ちた活気あふれる街

プラハの魅力は旧所名跡だけではありません。市内には壮麗な劇場や博物館、美術館、それにクラブなどがひしめき、百塔の街プラハに独特の雰囲気をかもし出しています。プラハは活気に満ちた現代的なヨーロッパの大都市でもあるのです。世界的に有名なチェコビールやチェコ各地のご当地グルメをあわせて考えれば、世界でもっとも人気のある観光地の一つに数えられるのもうなずけます。

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